ツアーではなくカスタム旅行日記

2013年11月10日日曜日

シチリアとイタリア旅行 Day 6

Taorminaのビーチ。コバルトブルーの海と、マーブル小石が美しい

Day 6はタオルミーナでの2日目なので、ビーチと町を満喫。

午前中は町中を散歩しながら、ギリシア劇場を観光することに。

ホテルを出てすぐにタオルミーナの小さな町のメインストリートであるウンベルト通りにあたる。この通り沿いに、ブティック、土産店、カフェやレストランが点在しているので歩いていくだけで面白い。

歩いて10分ほどで海岸線を一望できる市民公園にたどり着く。午前中の涼しい空気の中で散歩をするのが気持ちいい。数組の観光客とすれ違っただけなので、無料なのに静かで落ち着いているのも嬉しい。

ビーチとエトナ山、町が一望できる絶景スポット

市民公園を抜けて、さらに10分ほど歩くと、紀元前3世紀に建造されたというギリシア劇場。入場料8ユーロにも関わらずここはかなりの混雑。タオルミーナの宿泊客のみならず、バスで訪れる観光ツアー客も多い。現在でも演劇やコンサートに使っているとのこと。確かにこの絶景を背景に鑑賞できたら一生の思い出になりそう。

いつかはここで演劇をみてみたい


午後はタオルミーナのビーチを訪問。ホテルが提携しているビーチリゾート施設までシャトルバスで10分ほどの移動。着替え部屋、レストラン、ビーチパラソルなど全てが揃っているので安心。海の水は泳ぐには少し冷たかったが、人が少なく非常に穏やかな環境で、遅めのランチも含め、3時間ほどリラックス。

しっかり管理のされた安心感のあるきれいなビーチ


夕方にはタオルミーナの町に戻り、偶然始まった町のパレードを見ながらカフェで休憩。夕食場所にネットで調べたレストラン、Trattoria Don Ciccioを予約したが、海ではしゃぎ過ぎたのか夜になる頃には疲れてしまったので、残念ながら予約キャンセル。ホテルの部屋で、近くのテイクアウトピザで軽めの夕食とした。

地元の方々と思われるパレード集団。衣装も演奏もこだわりを感じた

町中のカフェで休憩。日差しが傾くとカフェやレストランが賑わい始める

行けなかったDon Ciccio。アットホームな店構えが魅力的


タオルミーナは2泊3日なので、最後の夜だと思うと名残惜しい。ただやはりイタリアンの外食続きは胃に重い部分もありそう。ホテルで軽めの夕食にしておいて良かったかな。

再訪する機会があれば、もうちょっと長めにゆっくり滞在したい。


2013年10月19日土曜日

シチリアとイタリア旅行 Day 5

Taorminaの町から見下ろした海岸。絶景!

Day 5はシチリア都東海岸のリゾート、タオルミーナ(Taormina)に移動です。

4時間のドライブになるため、10時にはホテルをチェックアウト。空港のあるパレルモを通り抜け、A19という高速道路で内陸側から東に向かう。シチリアの高速道路はしっかりしており、日本とあまり変わらない気持ちで運転できる。もちろん、車が左ハンドルで右側車線なのには注意だが、すぐに慣れる。

2時間程運転をしたところでパーキングエリアで休憩をすることに。売店でカプチーノを買って休憩。伸びをして、トイレにも寄る。

さて、ここで面白いのが、トイレのシステム。入口付近に大きなキッチンペーパーロールを持ったお兄ちゃんがいて、最後に手を洗うと、すかさずペーパーを差し出してくる。それを受け取って手を拭き、入口に置いてあるお皿の中にチップを入れる仕組みになっている。ハンカチを持っているのでいらないのだけど、郷に行っては郷に従え、ということでペーパーを受け取り、20セントのチップをおいていく。

これ、知らなかったら戸惑うと思います。なぜならその皿には見せ金として、2ユーロコインがいくつも置いてあるので。私は事前にイタリア旅行の本で読んで知っていたのですが、うーん、特に他人に流されやすい日本人はひっかかっちゃうんじゃないでしょうか。見ていると、やっぱりイタリア人っぽい人は10-20セントコインしか置かず、そして小さい金額のコインはすぐにお兄ちゃんがポケットに入れて片付けちゃうので、やっぱりみんなが2ユーロコインしか払ってないように見えるんですよね。


山の上に見えるのがEnnaという標高948mの町だが、今回の旅では寄らず


運転を再開。内陸部はやはり乾燥地帯のようで、岩山と背の低い木が多い。ただ天気も良いし、車の数が少ないので非常に快適。

と、快適な運転を累計3時間続けたところで、トラブル発生。最初は、「あれ、なんだか道路の状態が悪いな、コンクリートが古いのかな」、と思った。車の振動が少し増え気がしたので。日本でもレンタカーしかしないので、実は経験がないのだが、「もしかして、パンク!?」と一抹の不安が頭をよぎる。休憩エリアに駐車して、タイヤを触ってみる。もちろん、自転車のタイヤじゃないので触ってもわからない。次に車を真後ろから見てみる。うん、間違いない、左側のタイヤの方が車の重みで圧迫されて若干だが左に傾いている。まだ症状は軽いけど、パンクだ。

さて、どうしたものか?うーん、このレンタカー、ジャッキもないし、スペアタイヤものってないぞ。高速道路沿いのガソリンスタンドできいてみるが、英語が通じない。身振り手振りで伝えると、むこうも身振り手振りで説明してくれる。優しいな、シチリアの人。どうやら、このガソリンスタンドでは直せないよう。もっと大きなガソリンスタンドか修理工場にいく必要があるらしい。まだ走れるので、本当は高速道路にのったまま通過するはずだった、シチリア第二の都市、カターニア(Catania)に寄ることに。

カターニアは全く下調べをしていなかったので、とりあえず町中を通りながらガソリンスタンドか修理工場をランダムに探す作戦に。しかしながら、おそらく旧市街を運転していたようで、道が狭くて一方通行も多くて、大変。間違って入った一方通行でたまたま前と後ろからパトカーに挟まれてしまうこともあったが、迷惑そうな顔をされただけで問題なし。冷や汗をかきながら走り続けたところで、いかにも町のパンク修理屋という小さな修理工場を発見。やっぱり日頃の行いが良かったためだ。いや、そうだったらもともとパンクにならないか。身振り手振りで伝えて、最後にはMちゃんの知り合いのイタリア人に携帯電話から代理で話してもらって、160ユーロで修理をお願いした。ふぅ、2時間はロスしたけれど、なんとかなった。明るいうちで良かった。この160ユーロはHertzレンタカーに請求しようとレシートをしっかりもらって、再出発。

さて、なんとか高速道路に戻り、タオルミーナを再び目指す。A18という高道路に乗り換えて30分くらいでタオルミーナの看板が見えてくる。海沿いの崖の上の町で、おそらく公共の大きな駐車場がいくつかある。事前にホテルに確認しておいたので、Ponta Catania Parkingという駐車場に入り、無事に駐車。いやぁ、疲れた。ホテルに電話をして、ポーターが迎えにきてくれる。なんとか無事にチェックインを済ませ、部屋で一休憩。

宿泊したHotel El Jebelのエントランス。イタリアはやっぱり洒落てるなぁ


既に夕方になっていたので、疲れていたのもあり、町の散策は明日に回して、夕食にする。もともとガイドブックで目星をつけておいた、ホテルから歩いて10分程のところにあるAl Melogranoというレストランに。注文したのは、カポナータというシチリア伝統の前菜、アーティチョークの花のフライ、マグロのステーキ、シーフードスパゲティ。どれもおいしく、雰囲気もよく、何よりもウェイターが優しかったのが印象的。タオルミーナの町中は英語がかなり通じるので安心。


カポナータはバルサミコ酢の野菜炒めといった感じ。さっぱり食べやすくおいしい


夕食後にホテルに戻る途中の町の広場から海が見下ろせる。海に反射する月を初めて見た気がする。明日はこの海で泳いでみよう!と考えながら早めの就寝。


町の中心にある4月9日広場からの夜の地中海